大人のドラマ

腹違いの子供が十人いる義父。異常としか言えない無類の女好き。そんな義父と半年前から同居する事になった。嫌で仕方なかったがマンションの頭金を出してもらった手前、断る事が出来ずに…。同居してもなお、女遊びの絶えない義父。やがて私までもが義父の餌食になろうとは…。

紗希と夫は中古だが一戸建てのマイホームを購入した。ある日、紗希が買い物から帰ると庭先に見知らぬ男が…。かつてこの家の家主だったと名乗る男は懐かしそうに思い出を語る。…男の境遇にすっかり同情してしまった紗希は…。

私が香織を身籠ったのも、大学四年生の頃でした。当時、交際していた彼に、妊娠を伝えたら、 堕ろしてほしいと言われ、連絡がつかなくなり… どうしても産みたかった私は、家族の反対を押し切り、 大学を中退、香織を一人で育てると決めました… 女手一つで子育てしながら働くのは想像以上に大変でしたが、 後悔はしていません…娘の笑顔が私の幸せです…

僕が幼い頃、母は病気で他界した。母の顔は何となく覚えているがうろ覚えだ。父は会社を経営していて贅沢な暮らしは出来たけれどいつも家に居なくて寂しかった。そんな親父が半年前に久美さんを連れてきた。どことなく母に似ている気がしたけれど久美さんは本当の母ではない。久美さんは僕に本当の息子のように接してくれるけど…その優しさが僕はなんだか嫌だった。自分でも何故か分からなかったけど、ようやく気が付いた。僕は久美さんを異性として意識しているという事に。

「精子に問題があって…妊娠の可能性が限りなく低いんだ。妻を妊娠させてくれないか…お前にしか頼めないんだ」親友にそう言われ、一度は納得したものの正直荷が重く断ろうと思っていた。もちろん学生時代から憧れていた五芭さんと関係を持てるという事もあり、本音を言えばヤリたかったが、気持ち的には難しいと思った。そんな僕の気持ちを悟ったかのように五芭さんは僕の目を見つめて誘ってきた。「私じゃダメですか…？」って。そんな風に言われたら…理性は簡単に揺らいでしまった。

夫とのセックスレスについて真剣に悩んでいた香菜は、たまらず親友の麻衣に相談。親身に相談に乗ってくれた麻衣は、セックスカウンセラーの滝沢を紹介してくれた。早速夫婦揃って滝沢のカウンセリングを受け、アドバイスを実践する事になったのだが…。

友達のお母さんに恋をするなんて、馬鹿げているかもしれないけれど俺は彩春さんに本気だった。案の定フラれてしまったけれど、後悔はしたくなかったし伝えて良かったと思っている。そして、5年の月日が流れた。僕はもう成人して大人になっていた。彩春さんは旦那さんを不慮の事故で亡くし、独身になっていた。不謹慎だって事は重々承知の上で…僕の気持ちは5年前と変わらず…だからもう一度、告白した。

毎晩聞こえる喘ぎ声。声の主は隣に住んでいる新妻・りあさんだ。単身赴任中の僕に親切にしてくれ、毎晩のように晩御飯をお裾分けしてくれる。あんなに綺麗で優しい人が毎晩セックスしているだなんて…考えただけで羨ましくて嫉妬で興奮してしまう。だけどここ数日、その喘ぎ声が聞こえない。旦那さんがひとり実家に帰ってしまい、留守番らしい。寂しそうな目でそう言われると…僕の頭の中は煩悩で埋め尽くされてしまった。

兄貴が死んで一年。俺の急場に手を貸さなかったアイツを、俺は死んでも許す事が出来なかった。いつかアイツが一番許せない事をしてやろう、そう心に決めていた。時が来た。俺はアイツの嫁、彩矢さんを犯してやった。一周忌法要を終えたばかりの嫁を、アイツの仏壇の前で、最高の舞台だ。

夫の弟の卓也くんは司法試験までの約束で居候している。おとなしくていい子だけど私はまだ、年頃の卓也くんとどう接していいのか分からない。そんな中、私は卓也くんの部屋で自分の下着をみつけてしまった…

職を失い再就職もままならず自暴自棄になってしまった和咲の夫・俊二。たちまち生活苦に陥った夫妻と、生活を共にしている障害を持つ和咲の弟・悟史の三人は、俊二の兄・冬彦の下に身を寄せる事になった。酒に逃げ、情緒不安定な夫と障害を持つ弟…先の見えない生活に不安を隠しきれない和咲に優しい言葉をかける冬彦。しかし彼の本心は…

結婚して8年。幸せじゃない日なんて1日もなかった。いつものように『いってらっしゃい』と見送ったのが最後になるなんて…。夫はその日、交通事故で亡くなった。鮮やかだった日々の景色が灰色に染まっていくのが自分でも分かった。そんな時、夫が『絶縁した』と言っていた義父が私の前に現れた。他に女を作って出て行った義父の話を私も聞いたことがあり、胸騒ぎがしたんです。そしてその悪い予感が現実のものになったのです。